平滑回路の特許技術(Capacitance Shifter)【 概要 】 商用交流電源を変換し、直流電源として利用するには、何らかの平滑回路が必要となります。中でも、古くから用いられているのが、コンデンサインプット形(キャパシタインプット形)です。簡単な構成ではありますが、力率が悪く、現在のエネルギー環境では、主流にはできません。しかし、簡素な回路構成は、非常に魅力的ではあります。 ※ はじめにお断りしておきますが、弊社では、完璧な力率を目指す製品では、電源系ICメーカー様のPFC等をおすすめしております。 本技術の特徴
【 詳細 】 電源回路を設計する上で、ほとんどの場合、電源回路そのものが必要とする、最低電圧が設定されます。商用電灯線の交流を整流しただけの脈流では、その最低電圧を下回った時、出力が足りなくなったりする問題が生じます。
図1を例にすると、商用電灯線交流電力(11)が、ブリッジダイオード(12)に接続されていて、交流が整流され、電力線(13)へ流れます。 電力線(13)に供給されている電力の電圧が、電源回路である負荷(Load)が最低限必要とする電圧域より、高い場合、電力は、ダイオード(D1)を通り、負荷(Load)に供給されます。他のPFCと比べ、電力の供給は、ほぼ直結となり、この時の損失は、ダイオード(D1)の降下分だけとなりますので、コア損・スイッチング損を伴いませんので、非常に低損失です。 電力線(13)に供給されている電力の電圧が、電源回路である負荷(Load)が最低限必要とする電圧域より、低い場合、電子スイッチ(FET1)のソース・ドレイン間が通電となり、平滑用コンデンサ(C1)が放電を開始し、逆流防止用ダイオード(D3)を通じ、負荷(Load)へ、電力が供給されます。 図3は、抵抗(R1,R2,R3,R4)による分圧を、適切に設定し、最低電圧(V sen)にて、本技術が作動する様にした場合の、波形イメージです。上が電圧値、下が電流値です。ちょうど、脈流の谷間のみ、平滑用コンデンサ(C1)から、電力が供給されている事がわかります。故に、従来のコンデンサインプット形の様に、脈流の頂点から下降する時、すぐに平滑用コンデンサが放電を開始する事は無く、脈流の下降部分の多くも、商用電力線よりの電力を使用する事となり、良好な力率が得られます。
《 応用例1 》○ ケミコンレスLED照明『PeaLa』(試作機)詳しくは、PDFファイル『遅咲きの新世代LED照明 PeaLa』を、ご覧下さい。 ※株式会社タキオン様 ストリング方式LEDドライバーIC TKL303使用。TKL313を推奨。 《 応用例2 》○ スイッチング電源の簡易PFCとして…
本格的なPFCが組めない場合でも、簡易的な本技術を導入して、少しでも、その`恩恵`に近づくことにしませんか?
※表1:
【 まとめ 】 電力を送電する上では、大変便利な交流ですが、直流にて動作する製品が多くなった現代社会においては、平滑が、電力使用効率に大きく関わり、その更に奥は、環境問題に直結しております。その様な状況下、高性能なPFCは次々に生まれていますが、スイッチング電源以外では、中々使い難いという面もあります。 【 特許について 】
【 本技術のライセンス 】 株式会社ヘイワとヘイターズラボ株式会社では、本技術を利用していただけるライセンシー様を、広く募集しております。ぜひ、御社の製品開発にお役立て下さい。 ※ ライセンサーは、本技術のライセンスを管理しております株式会社ヘイワです。
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